お父さんやお母さんが子供だった頃、虫歯の治療で"いきなり治療して"とか"押さえつけられた"という思い出があり、歯医者が"怖かった"とか"行くのが苦手になった"という記憶はありませんか？

もちろん、"痛くて痛くて寝れない"というような急性症状の虫歯の場合は、まずその痛みをとってあげないといけませんし、怪我をさせてしまうといけませんので動かないよう了解のもと、押さえて治療させていただくこともありますが、基本的に当医院では、怖がっている子供にいきなり治療はせずに、まずは"歯医者って怖くないんだ"と認識してもらえるように、水を口の中で出したり、吸ったり、器械 に触れてみたり、歯みがきしてみたりと慣れることから始めます。

子供の虫歯治療でも麻酔の注射が必要な事もありますが、大人でも"今から麻酔の注射しますよ"というと身構えませんか？

まして子供はもっと不安だし、怖いはずです。そういった怖さを少しでも取り除いてあげるためにもお子様との信頼関係はすごく大切になります。だからこそ最初の治療がスタートするまでの練習はすごく大切になります。

通院回数は、治療前のトレーニングだけでも3、4回はかかる事もあり、保護者の方も忙しい中大変だと思いますが、ここを急いでしまうと、その結果治療が苦手になり、治療途中で来るのが嫌になってしまい治療途中で断念という事になってしまいます。

保護者の方からすると、子供の嫌がる顔を見るのは辛いですが、必ず出来るようになるので決して諦めずに、子供の為に頑張って通院してあげて下さい。そして、よく頑張った日はお家でいっぱい褒めてあげて下さい。残念ながら気を付けていてもほとんどの方が虫歯の一つや二つは作ります。その時に、虫歯治療というのは避けて通れないので、幼い時の怖くないという思い出はすごく大切だと思います。

大人と違い、子供の治療は保護者の方の協力もすごく大切なので、ご協力いただけると幸いです。
また、少しでも虫歯にならないように、仕上げ磨きを特に寝る前はしっかりしてあげて下さい。